近年、地震や台風などの災害対策として注目されている「ポータブル電源」。
太陽光発電や蓄電池を備えた住宅や、電気自動車などを非常用電源として活用できるご家庭は限られていますので、「ポータブル電源」は停電時や防災対策として人気です。
しかし、キャンプや車中泊をしない人にとって、普段、使うこともなく、大切にしまいこんで安心してしまう方もおられます。
ソーラーパネルも充電できれば節電になりますが、日差しがあるときに出して充電が終わったら片付けるとなると手間がかかり長続きできない可能性もあります。
高価なものですし、「停電時しか使わないならもったいない」と感じて買うことに二の足をふんでしまう方も多いのではないでしょうか。

私も、地震などのニュースを見るたびに、ポータブル電源を買っておかないと、と思いますが、スマホの充電程度の比較的小さなものならまだしも、実際に停電になって家電をまともに動かそうと思えば、十万円前後かそれ以上するものとなり、決断できませんでした。
目次
非常時に備えるのではなく、日常で使い活かす
慣れておく
非常時用としてしまいこむのではなく、日常で使って慣れておく
停電等いざという時、あわてて引っ張り出しても、使い方は忘れていて説明書を見たりしながら試行錯誤で、誤った使い方をしたり、すぐに有効活用できません。
バッテリーの寿命をのばす
長期間、使用しないとバッテリーの寿命に影響します。スマホなどの日常充電するところにするなどして、定期的に使用してバッテリーを長持ちさせるために使う。
バッテリーは60から80%受電しておくのが理想です。
過放電(20%以下)や、過充電(100%超えて充電)すると劣化、発熱リスクが高まります。
節電しながら使う
ソーラーパネル(太陽光発電)
日差しが強い日は、ソーラーパネルを広げて電気をつくって貯められれば、節電になります。
太陽に直角&正面になるようにすると効率が高くなります。さらに、手間がかかりますが1時間ごとに向きを調整できればより電気の発生効率が高まります。

私の住んでいる賃貸アパートでは、設置できる場所や時間は限られます。1階なので、ソーラーパネルを置きっぱなしにするのは難しいため、日差しの強い日にソーラーパネルを調整して充電できれば少しでも節電になります。
自動車で充電する
自動車での移動中に自動で充電できるのがメリットです。
シガーソケット
シガーソケットから直接、ポータブル電源に充電しますが、充電効率が悪く長時間だと発熱リスクなどがあり補助的な使用になります。
オルタネーター充電
車のバッテリー・発電機から直接電気をとる専用充電機と設置が必要ですが、シガーソケットの6倍以上の急速充電ができ、バッテリーの消耗がなく燃費が落ちないので自動車をよく使う方には実用的です。

取り付けたい車やバッテリーが、オルタネーター充電機に適用しているか、事前に整備工場などで確認しておく必要があります。
ポータブル電源のサイズ・留意点
東日本大震災でライフラインが戻るまで、電気は3日後80%、3ケ月後100%と言われています。
1~2日もてばよいと考えると、ポータブル電源などの準備があれば在宅避難できる可能性が高まります。
避難所は家族構成の問題や気温、感染症リスクなどがあるため、在宅避難ができれば安心です。
容量 (Wh)
「何時間くらいもつか?」
容量 (Wh)=「蓄えられる電力量(水をためるタンクの大きさ)」⇒どれくらい長く使えるか
一晩、ポータブル冷蔵庫を動かし、電子レンジも短時間なら使用できる1000Wh程度の容量があると、停電時でも1〜2日生活を維持できる可能性が高まります。
家庭用冷蔵庫を半日~1日程度動かすなら、1500Wh~2000Wh以上の大容量モデルが必要になってきます。
容量が大きくなるほど価格も重さも増大しますので、最適なバランスが重要になります。
定格出力 (W)
「この家電は動かせるのか?」
定格出力 (W)=「一度に連続して取り出せる電力(蛇口から出る水の勢い・パワー)」⇒そもそも動かせる家電の“大きさ”
ポータブル電源が安定して供給できる電力の最大値
消費電力が定格出力を超える家電は使えません
「使いたい家電の消費電力 < ポータブル電源の定格出力」
複数の電化製品を同時に使う場合があれば、同時に動かしたい機器の消費電力の合計がポータブル電源の定格出力を超えないか注意が必要です。
消費電力の目安
電子レンジ 1300W
ポータブル冷蔵庫 50~100W
電気ケトル 700~1300W
掃除機 500~1500W
扇風機 10~50w
電気ストーブ 400~1200W
電気毛布 100~400W
テレビ 300W(※)
※最新情報はラジオやテレビ
スマホは、電波や場所によってはつながらない、使えない可能性があります
テレビは300W程度で娯楽にもなり、短時間使用なら有効です
冷蔵庫は消費電力の3~5倍の起動電力が必要になることを考えて、ポータブル電源の瞬間最大出力が、冷蔵庫の起動電力を上回っているかを確認しましょう。
購入前に、動かしたい冷蔵庫などの家電の取扱説明書やメーカーの公式サイトで起動電力を確認し、十分な最大出力を持つポータブル電源を選ぶ必要があります。

出力ポート
出力ポートの種類と数
冷蔵庫を使いながらスマートフォンを充電したり、他の小型家電を使ったりする可能性も考慮して、ACコンセントが2口以上あることやUSBーC(急速充電対応)の数も確認しておくましょう。
👉AC(交流 Alternate Current)
壁のコンセントから取れる100Vの電源は、50Hzまたは60Hzの交流電源
👉DC(直流 Direct Current)
乾電池やバッテリーから得られる電源は直流電源
電池や蓄電池、スマホ・パソコンなどの電子機器の中はほとんどDCです。
コンセントのACをアダプターでDCに変換しています。
寿命・安定性
現状、バッテリーは主に、リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池です。(ブログ更新時現在)
リン酸鉄リチウムイオン電池が、熱暴走リスクの安全性高く、寿命の長く安定性が高い。
日頃から、20から40度C程度の、日々暮らすところで保管しておきましょう。
夏の地面は40度C、車の車内は50度Cにもなります。
保証・処分
メーカーの保証期間や保証内容を確認しておきましょう。
また、不要になったポータブル電源を処分してくれるのか、確認しておきましょう。
ポータブル電源を主力としているメーカーなどでは宅配等で無料回収してくれます。
おすすめのポータブル電源
家電を動かせ、価格とのバランスのよいポータブル電源
車のオルタネーター充電、ソーラーパネルもセットにすれば、日常で使いながら節電できる!
注意!必ず正規販売店で購入してください!(正規販売店ならメーカー保証・返品対象)
べつにAORA100という機種がありますが、上記のAORA100 v2は、AORA100を25パーセントほど軽量化させ使い勝手を改善した機種です。AORA100V2 の方が10パーセントほど容量が小さくなっています。
AORA100 v2はパススルー充電(※)機能があり、常にコンセントと家電の間に設置しておけば自動で充電され、停電時には自動でポータブル電源から家電に自動給電してくれます。
※パススルー充電
パススルー充電とは、「ポータブル電源を充電しながら、同時にそのポータブル電源から別の機器へ給電する機能」
いざ停電した瞬間にポータブル電源からの給電へ切り替わり、家電を止めることなく守ってくれます。また、ポータブル電源を常時コンセントに接続してもポータブル電源のバッテリーを経由せず直接家電に給電できるので、バッテリー寿命を縮めずに、冷蔵庫など家電のバックアップ電源(UPS)として使用できます。
注意!必ず正規販売店で購入してください!(正規販売店ならメーカー保証・返品対象)
注意!必ず正規販売店で購入してください!(正規販売店ならメーカー保証・返品対象)
日頃の準備
停電のときの冷蔵庫の中身を守る準備
冷蔵庫
冷蔵庫は、電源が切れてもすぐに常温にはなりません
室温や庫内の量で差は出ますが、ドアを開けなければ、冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は約4〜6時間程度保冷がもつといわれています。
保冷剤や凍らせたペットボトルを準備
事前の備えとして、冷凍室に保冷剤や水を入れたペットボトルを凍らせておくと、停電時に庫内の温度上昇を抑えることができます。

庫内温度が高くなって常温状態なってしまったものは食中毒のリスクが上がるので、少しでも不安なら思い切って捨てた方が安全です。
クーラーボックス・保冷バッグ、保冷剤
家庭用冷蔵庫は消費電力150Wとして、ポータブル電源の容量1000Whでも稼働時間の目安は約5時間程度です。
日頃から保冷剤を凍らせておき、停電が長くなれば、冷蔵庫から飲料や食材をクーラーボックスや保冷バッグなどへ移動するようにすれば安心です。
ポータブル冷蔵庫 (車載用など)があれば、消費電力が50~60Wと比較的小さくいため、容量1000Whのポータブル電源で約17時間もちます。
大容量のポータブル電源があれば、冷蔵庫だけを優先してつなぎ、数時間ほど動かすことができます。容量と冷蔵庫の消費電力によって使える時間が変わるので、事前に組み合わせを確認しておき、例えば目安として冷蔵庫が4時間以上止まった場合は、食品をクーラーボックスなどに移して保冷するなどと考えておきましょう。
電気の使用量を減らす
カセットコンロ
消費電力の多いホットプレートなどの調理家電は電気を特に使うため、電気を使わないですむように、カセットコンロを準備しておいた方が安心です。
備蓄用のレトルト食品などカセットコンロで温めて食べられます。日頃から鍋などで使えます。
ガスが止まっても調理ができるほか、お湯でぬらしたタオルで体を拭いたり、消毒に使うなど、いろいろ使えます。
その他の準備
食料・飲料水のローリングストック
👉食料品…温めれば食べられるご飯(一人5食分を目安に)、備蓄用パン、ビスケット、板チョコなど、一人最低3日分の食料を用意
「水道、電気、ガスなどの停止もあるため、長期保存できる調理不要のもの、レトルト食品などカセットコンロで温めて食べられるものや、甘いもの、おかゆのレトルトなど
👉飲料水…一人1日3リットルを目安に、3日分程度
日頃から使う加工食品・飲料水を多めにストックし、定期的に消費するローリングストックで備蓄
日頃から冷凍食品や缶詰などを備蓄して、消費期限が近くなったら新しいものと入れ替えて循環させるローリングストックを習慣化しておきましょう。

水(生活用水)
・ウォータータンクとキャリーカート(給水所から運ぶ)
・簡易トイレ(トイレやお風呂の水を流せない可能性がある)
・ドライシャンプーなど
照明
・懐中電灯
・LEDランタン(広範囲を照らす照明)
ロウソクは火災の危険性があるため十分な注意が必要で、避難所では使用できません
救急用品・衛生用品・生理用品・衣類など
・ばんそうこう、包帯などの救急用品
・トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生用品や生理用品
・必要な薬
・衣類(下着など)
・タオル・軍手
・乳幼児向け食品や生活用品など
貴重品・携帯品
・現金(停電が長引くと、電子マネー、ATMなどが使えない可能性があり、小銭を中心に2万円ほど)
・身分証明書(マイナンバーカードなど)
・預金通帳、印鑑など
・医療関係(健康保険証、お薬手帳)
・モバイルバッテリー
・携帯ラジオ、予備電池

📝 まとめ
「ポータブル電源」は停電時や防災対策として必要なものです。
しかし、キャンプや車中泊をしない人にとって、高価なものなので、停電時しか使わないならもったいないものになります。
そこで、非常時に備えるのではなく、日常で使い活かしましょう!
日常で使ってポータブル電源の扱いに慣れておき、この家電は使えないなどの問題がないかなど確認しながら、スマホなどの日常充電するなどして定期的に使用してバッテリーを長持ちさせましょう。
また、日差しが強い日はソーラーパネルを広げて電気をつくったり、自動車での移動中に自動で充電して節電しながら使いましょう。
ポータブル電源は、容量が大きくなるほど価格も重さも増大しますので、最適なバランスが重要になりますが、冷蔵庫を数時間維持し、電子レンジも短時間なら使用できる1000Wh程度の容量があればれば在宅避難できる可能性が高まります。
家電を動かせる価格とのバランスのよいポータブル電源と、車のオルタネーター充電やソーラーパネルを組み合わせ、防災の準備をしながら、ポータブル電源を日常で使い活かしながら節電してはいかがでしょうか!

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